□月 ●日  No3027 逃がし屋


 どみても怪しい謎の傘を拾ったら、娘の姿をした妖怪に出くわした。
 自らを忘れられた傘と名乗るこの娘、通報しようとすると捨てないでと懇願されて
 とにかく困る。


 どうして自分のところに来たのかと問うと、08の奴だった。
 面倒事をこっちに押し付けたことは間違いない。こんな妖怪は妖怪特区に送りつけたほうが
 こいつのためなんだと思うが、傘の場合構成部品によっては
 特区外でないと生きられない奴がいるんだそうで、とても面倒である。


 数日間の共同生活の後わかったのはこいつを特区に送っても問題はないということだ。
 色々な方向で調べたがそれで問題ないようだ。
 特区行きの動きは逃がし屋にお願いする。こっちの費用持ちになっているが
 領収証は発行させてもらった。あとで奴らに熨斗をつけて請求する。


 しかし特区外の妖怪ということでやたらこいつ発育が良いので
 それなら外見を利用してパラサイト生活でもすればいいのにと
 アドバイスしたのだが、なかなかうまく行かないらしい。
 出会った奴がDV野郎とかばかりらしい。よっぽど運が無いのかもしれない。


 逃がし屋に連絡までして本日の動きは完了である。
 クソ面倒だ。こんなところ娘に見られたら絶対ロリコンって言われるぞ。。