□月 ●日  No3068 雛人形


 この国では司法に関してのみは女尊男卑が浸透している。
 弱者救済の観点からそうなっているだけで、本来なら正当な権利なのだが
 濫用する者が後を絶たないため、どうしても印象がよろしくない。


 酷いケースをはなしすればこうだ。こちら側がどんなにきちんとした
 証拠を握っていても、裁判所の人間が女性側についたらアウトである。
 そこには正論などはなくて、無茶な思い込みの世界があるが、
 実のところ、これも男性側が酷いケースがやっぱり多かったってのがあるので
 ある意味、因果応報という感じである。


 だが、今回のケースではどうだろう。
 女性側が子供の親権をとりたいというのだが
 子供は基本的に女性側が親権が取れるのに、配偶者が親権を取れるのは
 よほどのことだ。ネグレクトやらがあって初めてそうなる。
 

 どうしても調査してほしいというので、調べたのだが
 相手方の家に飾ってある立派な雛人形をセットで写したものを
 用意したところ、依頼者は納得して帰っていった。
 実入りは少ないがこういうこともある。