幻想郷というのは実にローコストで作っている。
なぜならコストが上がるやり方なんてやったら、
殺人的に金がかかるからだ。
いくら資本があるからといって予算は無尽蔵ではないと当時の隙間妖怪は語る。
システムは基本的にあるものを使う。
カネがかかるものやオーバーテクノロジは使用禁止ってやっていたら
幻想郷ができたのは数百年もあとになったって話だ。
何しろ用地買収で相当金額が吹っ飛んでいる。
そもそもなぜ用地買収が必要かというと、幻想郷と顕界を繋ぐ
ポータル部は妖怪たちの土地ってことにしないと行けないからである。
これをやらないと不法侵入とかで顕界のフィルタが働かないのだから仕方ない。
小さな用地をちくちく買収することは思いの外うまくいったらしい。
そりゃそうだ。当時の政府は金がなかったのだから。
それは幻想郷にとってもそうだったのだが、
まあ、なんとか用地を買収できたというのは運が良かったというしかないのである。