明治期に幻想郷が生まれた理由を語るうえで、人間と妖怪の経済戦争があることは
意外と知られていません。
お金の改鋳問題は結局妖怪たちのタンス預金を余計に招くという結論になった。
紙幣にすればよいのだが、紙幣にするだけの技術も安定性もなかった。
このように社会にお金が流通しない問題に幕府も手をこまねいているわけではない。
しばらくたつと、直接お金を両替できなくしてしまった。
期限を設けてそれ以内に両替しなければだめだというわけだが
それでも金の含有量が勝っている方が価値が出るとあって
どうしようもなかったのです。
彼らには海外に金を流してロンダリングするって方法もあったのですね。
そういうこともあって、鎖国政策はそれなりに強化されたわけですが
あれも実態は鎖国とは言いがたく、実態は実質開国状態にあったというわけです。