□月 ●日  No4206 床下


 幻想郷の地盤は基本的に固く掘削は困難だが
 地下に何かを作るには最適である。
 ゆえに地獄やら工場やらを内部建設し隠匿することが可能だ。
 工場といっても大半は妖怪変化の一部か顕界にいるエンジニアが
 仕事をしている。彼らは幻想世界で仕事をしているとは
 認識していない。コンビニもあるし、ちょっと移動すれば外に出られ
 意識することはほとんどない。


 工場で作るのはちょっとした工業製品や食料品であり
 外貨を稼いだり、いくつかの必需品を作っている。
 材料は顕界から普通に届けられており、いくつかは
 パイプラインで接続されているし、管理方法も
 顕界のルールが適用。
 用途地域に至るまで顕界のルールになっている。


 ジオフロント内部でありながら、なぜか太陽の光が差し込み
 なぜかGPSも携帯電話も利用可能である。
 その意味でこの場所は限りなく結界が薄い場所というか
 おそらく本当の意味では結界が濃い場所である。
 何かしらの実験をするのには最適といえるだろう。