□月 ●日  No4335 幻想戦車の必然


 普通の戦車は数人操作しないと操作できませんが
 八雲商事の戦車は一人で操作ができます。
 弾丸はスペルカードから用意され、
 周囲の確認は魔術や式神を駆使した視点となっており
 顕界の戦車とは似ても似つかない代物となっています。


 なので、戦車がしゃべりますし、
 基本的に喋りながらどのように対処するか
 考える必要があるわけです。
 どこかで見た未来戦車のような代物ですね。

 
 そもそも論として、幻想郷では極端に道が悪く
 無限軌道が必要だったというのが基本的な理由となります。
 そのため、速度は出ますが装甲はぺらぺらという代物が多かったです。


 状況が変わったのが、月面戦争の時です。
 ウサギたちと戦うということで
 奴らが対戦車ライフルを使用する前提で
 重武装化と魔術化などを推し進めた結果
 顕界とほとんど同程度の装甲へと進化しました。
 これは顕界の対戦車歩兵兵器対策も含まれています。
 それでも動きが戦車じゃないというしかありません。


 月面では戦車の存在が消えています。
 随伴歩兵の火力が上がりすぎて
 戦車の有効性が減ってしまっています。
 壁のもなりやしない戦車は使い物にならないのですね。
 というわけで月面での事情もおいおい書いていきます。