■月 ●日  No5634

 みなさんこんばんは 建築士で不動産投資家のまな板やで。
 今回は八雲商事のおっさんの依頼でとある建築物のインスペクションを行っているで。
 はっきり言うて劣化がひどいで。特に高層での木材の腐朽が顕著や。
 酸素から遮断されていたから問題なかったもんがここにきて腐朽菌が育ちやすい
 環境が生まれてきている感じや。なんでこんなに放置したんやと叱ってやったわ。

 よくよく聞くとここに住んでいる奴は基本的に浮遊していて、普段だったらある
 床の軋みとかに気づかなかったみたいなんや。もう建て直した方がマシや。
 それも水に強い地球に厳しい新建材でやるしかないわ。困ったことに建造物を作るには
 ちょっとここは環境が悪すぎるんや。まずやることは通気の確保や。これができるだけでも
 かなり違うで。この辺は当初設計ではきちんと考慮されいたんやがメンテが甘くて
 対応できなかったみたいなんや。せっかく鬼が門番やっているのにそいつに
 仕事をきちんと降らなかったのがあかん。

 それで補修方法なんやが、もう解体したほうがいいで。よく持ってると思っているけど
 これは部分的にもたれかかっているから耐えているんや。
 だから普通に考えれば倒壊寸前や。屋根が重すぎるんや。とりま瓦を部分的に取り払ったけど
 雨漏りが増えるだけやから時間稼ぎにしかならんで。

 補強魔術でなんとかならんかって聞かれたけど、そいつが聖徳太子かいな。
 なんかイメージと全く違うで。なんでパッキンなんや。いろいろおかしいと思ったけど
 渡来人だと勝手に理解してるで。