■月 ●日  No6225
 
 博麗大結界の度重なるバージョンアップにより、現代では博麗大結界を知覚するのは
 至難といってよい。まあレンコさんの能力を基準にするという
 外道設計だからそりゃねと。
 この博麗大結界が近く困難になった理由は簡単だ。この方法は顕界のインフラに
 フリーライドできる特徴がある。通信網等のインフラはやっぱり馬鹿にならない。

 電波などが妖怪に影響が出るのかも危惧されたが、あるものだと理解されれば
 そこまで影響もなかったし、情報類をエネルギーにする妖怪にとっては
 そっちの方が都合がよいこともわかってきた。
 徐々に深度が上がれば当然完全な博麗大結界になる点もポイント高し。
 まあ本当の理由は電波が届かない=ヤバい場所ということで引き返してくれるという
 新しい博麗大結界の形が出来たからともいう。 
 金掛からないのもいい。

 各国のスパイとかが入りたい放題ではないかという声もあるが。
 高深度まで行って無事で戻れるとは思えないんだよなあと、たまにある
 捜索願を見て思うわけである。いやマジで。

 



 

 

 

           

■月 ●日  No6224
 
 幻想郷に関する知識が増えてきたせいかどうかは知りませんが
 今年の新人はなかなかレベルが高い人がそろってびっくりです。
 キャンパーたちがそのまま幻想郷で行動するようになったせいか
 活動能力とかも高レベルです。
 対妖怪についても昔と比べると、ある程度ノウハウが増えているのか
 対処方法を事前に理解して行動する人が出ていまして頼もしい限りです。

 まあ、幻想郷の食べ物が食えなくなって代わりにかなり豪華な
 レーションとかが使えるようになって、意外と快適になっていたり
 八雲商事内のネットワークを使って孤独感が薄れているってのが
 その理由だと思います。ここまで来るのに苦労しました。

 それでもトイレなどの衛生面はかなりきついのですが
 その場合は素直にうちの会社の施設を使えば問題ないです。
 いい時代になったと素直に喜びましょう。

 最近の新人さんの研修ビデオを見ましたが火の起こし方から
 色々と快適になっていてびっくりですよ。

 

 

 

           

■月 ●日  No6223
 
 最近は何とかして幻想郷の情報を得ようとする勢力との戦いというのが
 ちらほらあるようです。といっても、実際に得たところでしょっぱい情報ばかりで
 本当にこの映像は幻想郷ですかとか、某時代劇系アトラクションとか酷いいわれようで
 私としては実際そうなんだけどなあと思うことしきりであります。

 というかですね、素人には博麗大結界を移動したという認識はほぼゼロだと思います。
 うちの会社の列車も専用の手続きをして、ああ、ここが幻想郷なのねって
 認識する有様です。強いていうなら電線が見当たらないとかそういうのは
 あるかもしれませんが、あるとしたらそんなレベルです。
 
 幻想郷へ相当奥に踏み込まないと、携帯電話の電波も届いてしまうため
 最近はますます幻想郷に入り込んだことに気づきません。
 もっと言えば戦術マップすら誤魔化すことが出来るくらいにその境界が
 わかりにくくなっているのです。

 そんなわけなのでここが幻想郷ですって映像が出回ってもロケ地はどこですか?
 って言われて終わるし、実際にそのロケ地に行くことだって容易にできてしまうから
 これのどこが幻想郷なのって言われるのです。
 これが現代の博麗大結界です。



■月 ●日  No6222

 うちの会社の社食にビュッフェ形式が追加されました。
 時代に逆行しているように見えますが、八雲商事内に妖怪変化が増えたり
 宗教的多様性が出てきたりで、ハラールと言った食事についてのルールを
 考えると、自分で食べ物をとったほうが効率が良いという判断だそうですね。
 
 ほかにも流行り病とかが落ち着いたってのもありそうです。
 皆物珍しさに頼んでいますが、特定のランチメニューの争奪戦がなくなるのは
 かなり便利ですし、朝倉みたいに実はその気になればほとんど食べなくてもよい
 タイプとかはおかずだけとかデザートだけ食べる感じでしょうか。
 大量に食べるわけじゃないからコスパ悪そうではある。

 味は結構いいと思います。
 大食い組はかなり喜んで食べていました。人気があるのはハンバーグや
 グラタンとかでしょうか。
 ピザとかもありまして、時間がない人は簡易版のハンバーガー作って
 自分のスペースに戻る人も多いようです。その意味で、だいぶ便利なのではと
 思っております。

 因みにですがうちの会社もかなりの水準でフリーアドレス化が進んでおります。
 好きな場所に座って仕事するってやつです。朝倉とか岡崎先生とかは
 自分のラボがあるのであまり変わってないですがね。

 

 

 

           

■月 ●日  No6221

 妖怪の中には所帯持ちって結構いる。霊能局に勤めているまな板なんかは旦那がいるが
 彼はれっきとした一般人ってことになってる。いや、逸般人
 妖怪変化というのはそれなりに怪異がワンセットでついているんだが、最近の
 異性は割とその辺理解があるって聞いてる。普通なら気味が悪いって言われて
 敬遠されるんだろうけど、そういうものだとわかれば、別にどうってことがないって
 ことなんだろう。ぶっちゃけ慣れらしい。
 これは大いに同意する。

 まあ世の中には美少女の地縛霊がいる事故物件とかカッコいい兄ちゃんがいる
 事故物件に棲んでいる人はかなりいる。最高の同居人とまで言うありさまだ。
 大体相手も認識されることがうれしくて第二の人生モードに入ってるので
 さらにうまくいくんだとかなんとか。
 もっとすごいのだと、家族ぐるみで地縛霊と住んでいるってのもある。
 
 でまな板の旦那なんだけど超陽キャ系自称サバサバ女子のまな板とは対照的に
 超絶お堅い職業に就いており、中肉中背を絵にかいた普通の人です。
 朝倉はいい旦那を持ったと滅茶苦茶羨ましがっていたらしい。
 まあ、ちょっとどころかかなり暑苦しい方ではあるんですがね。
 凄い筋肉ついてるし。
 
 うんこれ以上書くと自分が惨めになりそうだからやめだやめ

 

 

 

 

           

■月 ●日  No6220

 弾幕と言えば、発射後の弾幕を再度装填する作業が必要な妖怪は数多くいます。
 そのまま装填すると破損していて発射に影響が出るそうで、
 大体はリサイクルの処理をするんですが、その辺が容易な妖怪は結構います。
 装填が要らない妖怪もいますが、そいつらは妖怪というより妖精だと思います。
 奴らは装填不要なので、かなり厄介です。

 んでこの話をした理由ってのが、妖精の弾幕はかなり喜ばれることが多いって
 話なんです。例えば氷妖精が暑くなったタイミングで弾幕を精製したら
 周辺が冷えてちょっとした雨まで降ってくれます。所謂夕立のような通り雨で
 ちょっと周囲を冷やしてくれるとあって、結構どころかかなり喜ばれます。
 
 物理弾発射する妖怪はだいたい回収プロセスが一体化している奴ばかりです。
 隙間妖怪とかその辺がそうです。
 あと、最初から回収を諦めている奴もいます。そういう奴は弾幕発射するたびに
 ちょっとした出費があるらしいです。
 
 と言ってもこれらを修理するにはやっぱり魔術で対応するとか、修理屋に送るとかで
 この経済波及効果もシャレにならないです。
 というかですね、河童たちが弾幕戦を遊びじゃねえって言いたくなるのも当然です。
 金掛かるからね。 

 



 

           

■月 ●日  No6219

 弾幕を発射するには大体タネとなる弾幕の材料を装填しないといけない
 もちろん、何もないところから弾幕を強引に用意することもできるが
 はっきり言って燃費がとても悪いとか、発生可能弾幕量が少なくて
 弾幕密度が低下するのがオチである。
 そんなわけなので幻想郷には発射した弾幕を回収するバイトとか
 博麗の巫女のお札を手書きしまくって量産するバイトとかあるわけですね。
 装填も簡単ではなくローダーって魔術を使っておく必要があります。

 たまにエネルギー系の弾幕を使用する奴もいるんですが
 その場合は補助機器が常時接続しています。霧雨のご息女とかがそうですよね。
 弾幕戦とかやってると結構な人数の見物客が出てくるのも回収のバイトが
 おいしいからです。
 
 事故らないかという意見もありますがだいたい回収するのは弾幕戦直後ですし
 もともとは耕地に弾幕が突き刺さっていると作柄に影響が出るからなんですが
 発射した人に請求するのは当然の流れと言えると思います。
 このルールのお陰で、お百姓さんとかは、うちの近辺で弾幕戦やってくれって
 やってる困った人がいます。やせた土地だともう普通に作物育てるより
 儲かるからです。

 異変が起こるとその辺で結構な金が動くんで異変が起こるとテンション上がる
 市民がやたら多いですよね。