○月 ▼日  No245 人材を集めよう


このころになると人事部の動きがあわただしくなる。
結界インフレーション後に妖怪たちをヘッドハンティングするのが通例だからだ。
その資料の中に、見てはいけないものを見た。
メイド長の資料がそこにあったのである。


魂魄(先代)が右手を振り上げてガッツポーズをしている。
北白河はどうでもいいらしく無視してお菓子をかじっている。
朝倉は同志がやってくるのかと言っていた。 行き遅れの同志のことだろうか。
このまま行き遅れトリオが生まれたらうちの会社の若い連中が阿鼻叫喚の
地獄絵図に包まれるのではないだろうか
ある意味妖怪より怖い。

ボスが呆れた声を上げた。 「そんなことを言ったらほら」と見せたのは
博麗の巫女のレポートである。
まさか巫女様までリストラされるのか?
「あくまで可能性の話だから決定じゃない。 ありとあらゆることを想定しているだけだから反応しないように」
ときつく言われることになった。
そろそろ異変対策と新路線に関する会議が頻発する。 
帰宅が遅くなるが仕方ない。