◎月 ○日  No288 兎はいい迷惑


最近夜の歓楽街にブレザー兎が出没すると言う噂を聞く。
そしてその噂と同時にブレザー兎に対する
付近住民のセクハラが増えていると薬屋からの通報があった。
この案件に関して薬屋と仲が悪いはずのボスが動き出した。 
なにかの思惑があるのだろうか。
作戦のためにスペルカードを一枚もらった。犯人を見つけたら発動せよということだ。


町に繰り出し情報収集すると確かにブレザー兎が男を漁っているという話を聞く。
薬屋に事情を聞くと、彼女は迷いの竹林にいるはずで歓楽街に行くのは考えにくいと言う
確かに人見知りするブレザー兎が人の多いところへ行くのはおかしい。
とりあえず現場を抑えることを優先するべく、歓楽街への張り込みを開始した。


もう殆ど妖怪の時間となったそのとき確かに兎のシルエットが男と一緒に歩いているのを発見
追いかけて姿を見て絶句
それは優曇華コスプレをしている里香女史だった。 
ボスが私に調査を依頼した理由が判明した。
泣きたくなってきた。
里香女史がジト目で睨みつける。
一触即発、そこで思い出したあのスペルカード。
ふとカードの名前を見てみる。 
八百万のカミを召還するカードである、朝倉捕獲にも活用された切り札だ。
その効果は抜群だった。 
里香女史があっさりお縄についてしまった。 凄いカードだ。


この召還されたカミだが女性とごく一部の男性を虜にするらしい。
 隙間妖怪や冥界に棲むお嬢様には効果抜群だが、メイド長に発動すれば
なぜかたちまちナイフが襲ってきて、氷妖精に発動したら無視される不思議なカードである。