○月 ×日  No335 幻想郷の歯医者


博麗の巫女といい霧雨のご息女といい、まず感じるのは一般の幻想郷の住民と違って
均整の取れた顔をしているということだ。
特に顎の周りの筋肉に大きな違いがある。 幻想郷の女性は総じて丸顔が多いのだ。
この理由は食生活の違いにある。


博麗の巫女は何だかんだ言って食べ物に関しては極端な危機的状況にはならない。
これはバックアップしている妖怪や当社職員によるものだ。
一方で幻想郷の女性はどうしても食生活が硬いもの中心になるため、丸顔になってしまう。
実際我々の国も昔は丸顔の女性ばかりであった。
顔が細い、顎が細い人たちは細君と言われて高嶺の花となっているのである。


さて、硬いものを食べる幻想郷の住民が虫歯になったらどうだろうか?
こんなときに活躍するのが実は博麗の巫女だったりする。
信じられないかもしれないが、歯痛を地蔵菩薩を行使する祈祷で治すのである。
実はこれにはタネがあって、スペルカードを用いたレーザー治療を行うらしい。


幻想郷では虫歯の治療に関するノウハウが少なく、虫歯を放置してついには虫歯の原因菌が
骨に感染して敗血症を起こしてしまうケースが後を絶たなかった。
現在では薬屋がもたらした抗生物質や鎮痛剤でかなり改善されため
わざわざ博麗神社に足を運ばなくてもよくなってしまった。
このことが博麗神社に人が寄り付かなくなった原因の一つと言われている。