例の神社で見せられたとある台本。
今や妖怪も人間の子供にも大人気の演劇に使われるものである。
前回巨大ロボを出して大受けしたが流石に費用がかさむため今度はシナリオ重視だという。
岡崎が作っていたロボは修理を繰り返していたが流石に消耗が激しく
今度壊れたら作り直しと言われていたためだ。
そこで今回は色々と物知りに妖怪にシナリオを委託したそうだが
自信満々で見せられた内容を見て思わず頭痛薬を飲みたくなった。
空飛ぶ乗り物にのってメトセラ娘を投下爆撃する戦闘もの。
落ちたらすぐに空を飛んで回避しそうなものだが
今年もダイエットに失敗したメトセラ娘がなかったことにしようと自ら参加したいと
願い出たらしい。
「魔法の森のキノコのいえ」は森に生えているキノコを食べてジャンキーにしようとしている
悪役をやっつけるヒーローもの。 なんでも薬屋監修の下実際に食べて
安全を確かめたキノコを使うらしい。
兎たちが薄ら笑いをしているように見えるのだが本当に大丈夫だろうか。
「恐怖のレコード」はプリズムリバー監修 香霖堂からレコードプレイヤーを借りてやるらしい。
音楽を聴くと頭がおかしくなるレコードを破壊するってはなしだが
そんな物を使わなくてもプリズムリバーの力があれば出来てしまう気がする。
本当にやるのかと自称現人神に尋ねたら、やると訊かないのであきらめた。
ロボのメンテナンスはそこそこ美味しい商売だったが仕方有るまい。
あとで様子を見に行ったら結局巨大おねえさんと同じく巨大化した灼熱妖怪との
ガチ勝負見物会となっていた。結局使わなかったのかと思いながら
客は確かに大入り満員であった。
何故人気があるのかと考えたら単にここがとても暖かいからだそうだ。
演劇のシナリオはどうなったのかと自称現人神に尋ねたら
おねえさんが返信すると一方的な展開になってしまったとか
爆弾処理の話をして北白河が「許せご主人」と言って岡崎を高いところから突き落としたりとか
見ている人を置いてけぼりにしたため人気が出なかったらしい。
最後に辿り着いたのはシンプルなガチバトルだったようだ。
個人的には現状維持さえしてもらえればどうでもいいところである。