□月 ●日  No1042 有江さんと愉快な仲間たち


二人の新人歓迎と言うことで内々で歓迎会。
場所は黄昏酒場群、有江さんの店。 すっかりお馴染みの店となっているのは
浅間が居ても追い出されないで済むからである。


このスーパー呑兵衛浅間伊佐美が出入り禁止にならないのは
単純にきちんと金を払い、有江さんのツケを踏み倒す困った客を潰した実績があるかららしい。
私みたいな呑兵衛ではない人種でもきちんと喰える食べ物があるのもポイントが高い。


有江さんについては色々な噂がある。
曰くバツイチであるとか、曰く連れ子が居るとか、旦那の浮気現場に乗り込んで二人とものしたとか
でもちゃっかり親権は手に入れたとか結構ものすごい話ばかり聞く。
たしかにこれだけの美人さんだったらバツイチであっても別に不思議はない。
言動もきついがそれが同性のファンを増やしている理由でもあるようだ。


メリーから幻想郷のことについて質問を受ける。
幻想郷のことを大っぴらに語れるのもここのいいところだ。
スペルカードルールをいまいち理解していないようだった。
すると有江さんが一枚のカードを取り出した。 特別メニューと書かれたカードだが
実質は八雲商事製のスペルカードである。


有江さんに妖怪だって力づくで語れば判って貰えると言われたが
どう考えても屈服が正しい表現に見える。
まるで風見女史だと漏らしたら、ゆうかりん元気?と聞かれてみんな唖然とした。
有江さんに逆らうのは絶対にやめようと本気で思った。