阿礼乙女のところに納品に入ったら、ブービートラップに引っかかって
ピーピー鳴いている妖怪を発見救出する。
助けた奴は自分はデーモンで、妖怪ではないと主張していた。
なんでも幻想郷で広く扱われている阿礼乙女のレポートに
かなりの人口がいるにもか関わらず満足に取り上げて貰えなかったらしい。
幻想郷には妖怪の他にデーモンと言われる悪魔族がいることが知られている。
外見的には普通の女の子だし、どうみても風見女史とかヴァンパイアの姉妹とか
綿月姉妹と比較すると些かインパクトに欠ける。
幻想郷にいる魔族たちの悩みは至ってシンプル。
みんな怖がってくれないことである。
それは致し方ないことだ。
まず魔族は総じて美人揃いである。 うちの会社の変態技術部の目にかなう位だから
間違いはない。 ちなみにこいつらは鬼娘あたりが丁度良いと主張する奴らである。
また厳密に言うとルーミアなども一応はデーモン扱となる。
ところが例の本ではそれらは妖怪とかってにカテゴライズされている。
たしかにあの魔族たちの言い分もごもっともということで、直接聞いてみることにした。
答えは単純だった。
学術本ではなくガイドブックである以上そこまで考えてなかったようである。
これには二人でずっこけるしかなかった。
我々の分類法でいくとたしかに取り上げられないといけない妖怪もたくさんいる。
なんか借然としなかったがそういうことなのだ。
阿礼乙女は何なら自分で刊行したらどうだと言った。
言われてみればその通りとデーモンの女の子は納得していたが
本当にそれでよいのだろうかと思う。
本人が納得したのだからそれでよしとするか。
朝倉がどうせおまえはどう足掻いても載ることはないのだから安心しろと言っていた。
フォローになってないと思ってしまった。