□月 ●日  No1070 端から見たら変態だ


顕界の通勤列車で痴漢を働いている奴を発見。 女性を助けてやる。
折角助けたと思ったら、なんと相手は妖怪だった。
顕界でも幻想郷でも出没する境界型妖怪「多々良小傘嬢」である。


彼女は妖怪の中でも顕界と特に溶け込んだ妖怪として知られている。
彼女が電車のホームにいても全く違和感がない。
こうした普段居てもあまり不具合を感じない妖怪が次から次へと出現している。


彼女は結構見た目も可愛らしいので、知っている人から結構口説かれることも
多いみたいである。 駅のホームに多数出現し、ミニスカートと生足が
かなり眩しい。 なにか勘違いする奴がいてもおかしくないだろう。


さて基本的に顕界における妖怪はきちんとした訓練をするか、見れる特性がないと
正しく見ることができない。 この痴漢を現行犯逮捕したのは痴漢の罪ではなく
なにもないところで下半身を露出させている、猥褻物陳列罪での取り締まりである。
見る人が見れば但だの変態だというわけだ。


犯人を警察に突き出し、妖怪から何度か礼をされて解散。
朝倉がなぜか痴漢になぜ私に手を出さないのだと電波丸出しの発言が
目に止まったが、とりあえず他人のふりをするのが精一杯だった。


とりあえず変態は万国共通だと痛感する日である。