□月 ●日  No1069 星蓮船体験版公開記念 我らがアイドル雲山先生


うちの仕事も長く続けていると、多少の妖怪程度では驚かないのだが
女の子ならぬジジイ型妖怪が来ると色々とコメントしがたいものがある。
誰のことかって、筋肉隆々の禿頭 雲山先生である。
誰が雲山先生と呼んだのかは知らないが、とりあえず存在感は確実に先生である。


不定形妖怪「雲山」
顕界にも出現することが可能な境界型妖怪の一人である。
皆は先生と呼ぶが、ボスまで先生と呼んでいるのでそのままで定着している。


こんな妖怪だが、幻想郷どころか全妖怪群の中でも古参中の古参だと言われる。
なにしろ先生に言わせれば月の民すらガキと言ってるのだから堪らない。
儚月抄プロジェクトにも参画したそうで、穢れからも完全に無縁であることから
ある意味月の民も畏れる始末の悪い存在として、阿礼乙女の資料からも
抹消された曰く付きの存在である。


先生についてはケロちゃん帽のカミ様に存在を教えて貰っている。
雨を降らすために必要な存在であるのだが、昔はとてつもなく暴れていたそうで
今はこれでも随分丸くなったらしい。
また、人間が先生を制御しようとして悉く失敗に終わったとも聞いている。
曰く大陸から軍勢を率いて攻めてきた時に、先生を使って制圧の足がかりにしようとしたら
逆に自軍の船が沈んだこともあったらしい。
とにかく、人間が何も考えなしに関わってはいけない存在であることは間違いない。


さて、うちの会社に雲山先生がやってくると体調不良を訴える社員が続出して困る。
頭痛持ちの人や、交通事故や怪我などで関節痛を煩っている人は注意されたい。
先生がやってくる前に鎮痛剤を飲んでいる社員もいるほどである。
実は雲山先生がやってくると周辺の気圧が下がるからなのだが、お陰で気温も下がって
悪いことばかりではないので、この時期だけは社内で歓迎ムードである。