□月 ●日  No2565 丸く収まった


まこと厄介なのは大規模妖怪と呼ばれる存在だ、たとえば空中に浮いていた逆さ城とか
我々の協力を買って出た妖怪などもこれにあたる。雲山も大規模妖怪に近いが、
細大制御域というものがあるらしく、大型と言いずらい。


空間丸ごときりとるタイプなどに出くわした場合は、GPSと通信周りが命綱となる。
移動しているのかそれとも狙っているのかを見極めるのは難しいだろう。
救援要請をお願いすると冴月あたりがやってくることになる。大規模妖怪を
しばくのなら戦車乗りの里香女史という選択肢もある。
火力重視ならそれでもよいはずだ。
この手の妖怪とやりあうとなれば結局近代兵器のオンパレードになるのは致し方ないのだろう。
もちろんそれ相応の処理をしたうえでの対処になる。
ダメなら厄介な妖怪に助けを求めることになるだろう。その手の妖怪がやってきたら
大体相手が逃げ出すが、たまに喧嘩を売って返り討ちになるやつもいる。


さて、今回の相手だが、あの逆さ城だ。
実はこいつ今回の一件でなんかしら変な謂れが付いたのかどうか知らないが
意思みたいなものを持ち出したという。
結局調査に入ったのだが、小人族の世界だと思ったら普通のサイズの人間が
出迎えて拍子抜けする。


相手には滅茶苦茶警戒されるも、こちらとしてはデストロイヤーどもが破壊した
ものの被害チェックもあるので結局修理関係を約束して帰ると言う間抜けな話になる。
帰るころには何故か歓迎ムードになっていたのは少々想定外だった。
絶対元の利用者があまりここをきちんと維持していないとみた、


逆さ城の修復は時間を見て行うことになる。思ったより破壊されていなくてよかった。
やっぱりあの八卦炉が破壊の原因なのだなと改めて思う次第である。