□月 ●日  No4246 隠さないのはかえって厄介


 現在捕獲した遺物などをどう処理するかを検討中。
 破壊したものもいくつかあるがこりゃ仕方ないというしかない。
 霊能局のボスとやらにお願いしてその場で移動ポータルを開けてもらい
 無理やりどこかに持ち込むのが良いのだが
 幻想世界にもっていってもこいつは厄介ものである。
 顕界に置くのもいいが置いたら金がなくなると
 この国の大統領も文句たらたらだ。
 まあ気持ちはわかるがな。


 今の大統領になってから妙に現実的な
 金の使い方をしてくるようになった。
 昔は機密費から予算をくすねていたが、
 きちんと予算を付けて行動するようになってきた。
 

 故に厄介だ。
 つまり幻想世界の連中を隠す気はさらさらないということだ。
 下手すりゃ仮想敵国とか、交渉の相手としか思っていないようである。
 なんというか交渉ジャンキーなんじゃないかこいつ。
 まあ、どこかの国は妖怪を恐れるあまり核をもってしまったそうだから
 気持ちはなんとなくだが、それは効果ないと言われたら
 あっさり放棄すると言い出したのはなんだかなあと思ったわ。