□月 ●日  No1099 朝倉理香子の手記


休みから帰ったら机の上に書類が山積みになっていた。
整理するだけで面倒な午前中。


山積している資料の中に、知り合いの妖怪からの相談事があった。
最初に読んだのは先日幻想郷行きを斡旋した小傘ちゃんからのものだった。
将来有望な妖怪だと思う。 
どちらかというと驚かせるより人気者になる属性があるけど
本人はきっと気づいていないのかもしれない。


人間たちが驚かなくて困ってるって言うけど、チーフみたいな心臓に毛が生えた奴が
驚かないのは当然だと思うんだ。
むしろ彼はそれを買われてこの仕事をやっているのだから高等技術に走る前に
まず手近な人間を驚かせた方がいいと思う。


アリスからの手紙もあった。
魔法に関するヒントを得たいときに私に手紙を送ってくる。
素直に故郷に手紙を送ればいいのにと思う。 
巨大人形を制御したいと言うんだけど、今の人形では体重を支えるのは無理なので
根本的に作りを改めないといけないと思う。


諏訪子様の手紙、私がいない間に河童どもが非想天則に手を加えていたらしい。
当初考えていたデザインよりもひどいものになっていた。
色々動きを与えているそうだけど、動きすぎて壊れたらはっきり言って意味がない。
それにしてもお空チャンはお菓子だけだで簡単に買収できてしまって困る。
お麟ちゃんにフュージョン精度を落とすように頼んだ方がいいかもしれないね。


夕食は店屋物で済ませてしまった。
黄昏酒場って出前もやっていたんだね。
八岐大蛇ってざるうどんが美味いのね。 覚えた。