□月 ●日  No1108 ナイトメアクラブ


朝倉が変な事を言うのは慣れているが、時代はキャバクラだと言い出したときはどうしたいのか
本気で悩んだ。 幻想郷で綺麗な心の男の子しか入れないクラブを作りたいらしい。
そう言うときの彼女の行動力は異常だ。 幻想郷に普段行きたくないんじゃなかったのか。


当然普通の女の子は集まらない。 集まるわけがない。
と思ったら、何人か集まったらしい。 物好きな奴がいるものである。
先ず狩出されたのはヴィヴィットである。 彼女に拒否権はないのだからある意味当たり前かも
知れないが幻想郷だから別に問題は無いのだろう。


そしてなぜか薬屋の姿をみてずっこけた。
なんでも姫が求人広告を見て行きたいと言い出したので止めようと思って、
とりあえず自分がすこしだけ参加して安全だったらやらせることにしたらしい。
衣装は違う意味で似合っているが、本人はなぜかまんざらではないようだ。
目が爛々と輝いている。


さらにずっこけたのは明羅女史だ。 本人は嫌がったのだが阿礼乙女の要請で参加したらしい。
接客術が得意なので実はかなり安全パイなのかもしれない。


彼女たちメンツを見るととてもじゃないがドリームというよりナイトメアクラブと
言わざるを得ない。 誰が見てもこれは酷いと言うより他はない。
店の設営は何故か例の神社の連中がやっていた。 信仰を得るためには手段を選ばないと
聞いてはいたがそこまでやるのかお前ら。


先に挙げた女の子(?)のせいもあるのだろうが、店は色々繁盛した。
とにかく皆、客あしらいが得意な奴ばかりである。
男を手玉に取るのはお手の物のようだ。 恐ろしいとしか言いようがない。

 
だが、店は黒字にもかかわらずあっという間に店じまいになった。
薬屋はくだらない店とすぐに辞めたし、明羅女史も目的を果たしたとかでやめてしまった。
そして肝心のあの人には殆ど指名がなかったそうである。
もう仕方ないとしか言いようがない。


かくして悪は滅びた。
まあそういうことにしておこうか。