幻想郷の妖怪にはやもすれば非常に危険な存在がいて
そういう妖怪に限って弱いということにされており、きちんと警戒感を持って接することができず
色々怖いことになっている。
鵺みたいに最初からとてつもない力を持っていると知られている妖怪は
それなりの対処方法も研究されているのだが、たとえばルーミアあたりは
まだまだ研究されてないと言え、今だにリボンを取ったら制御不能になるとか
変なデマまで蔓延している始末である。
もちろんデマにはきちんとした根拠がある。
世の中には沈黙という名の音楽があり、闇という名の光がある。
幻想郷にいけばこの常識を嫌と言うほど叩き込まれる。
もしもルーミアが小傘嬢のような境界型だったら手に負えない存在になっていることは
間違いないだろう。
新入社員のメリーに調子はどうだと尋ねたら、
「私たちが学生時代にやっていたことってとても無謀なことだったのね」という
回答を貰って思わず思わず苦笑してしまった。
情報化すればするほど人の心の闇は映りやすくなり疑心暗鬼が支配する。
それは幻想郷の存在を強化することに他ならない。
科学技術が発達したから妖怪が追い立てられたという説は間違いだと思う。
科学技術が発達したがゆえに幻想が実体化して自治区になってしまったというのが
正解ではないかと思う。