□月 ●日  No1282 監査法人こわい


とうとううちの部署に監査法人が入ってきててんやわんやの大騒ぎになる。
監査法人と言っても妖怪の資本が入っている言うなれば身内と言える存在なのだが
それとそれとは話は別とばかりに容赦なくミスを追求してくる。
北白河の顔が真っ青になり、直後機嫌が最悪となっていた。
同居人の岡崎が、今日の夕食をどうしようと心配顔である。


机の中に伝票を隠していることが多いはずの朝倉が何故か今日は
きちんと伝票関係を処理しており、監査法人の追求を免れていた。
周囲に何故だという空気が漂う。
恐らくどこか情報ルートがあるに違いない。


監査法人が入る情報をネタに、誰かと寝たとかという冗談が飛び交ったが
誰が話してもそんなことは絶対あり得ないという結論になるのはご愛敬である。
経理部に至っては朝倉が伝票を綺麗に処理しているので監査法人が入ったと
まことしやかな噂まで流れている。
一応浅間からの伝聞ではあるが。


私は有給未処理が問題になってしまった。
幻想郷に居る時を勤務時間と取るのか休日と取るのかで色々処理の違いがあるようだ。
もっとも幻想郷で休日を取ると、安全な場所に行く都合上どうしても仕事関係の人に
会ってしまうことになる。
それが休日と仕事の境界を曖昧にしている事実は否めない。


もちろん休日に好き好んで紅魔館に逝ったり夢幻館に逝ったり、博麗神社に突貫したり
命蓮寺にマインドコントロールされに逝くと言ったある意味挑戦者と言える行動は
可能な限り避けたいところであると言えよう。
故意に誤字を混ぜているのはご愛敬である。


この調子だと数日間適当に休みを入れないといけないようである。
顕界で休みが取れたら、適当に旅行でも行けないだろうかと思う。
一人旅は侘びしいので誰か一緒に行く人はいないものだろうか。


普段は動じないボスが今日に限ってはかなり動揺していた。
内部管理に不備ありという結論になったので無理もない。
多分明日の会議で対策を練ることになるだろう。 南無南無。