八雲商事社内システムのメンテナンスでシステムレスポンスが極端に悪い状態。
八雲商事には一応社員一人一台のネット端末が配備されている。
注文内容を入力したり、連絡事項を伝えるためのインスタントメッセンジャー機能が
ついている。
経理なども一緒にやっていてとても便利だ。
システムメンテナンスは事前予告があるので、その旨をあらかじめ私の主要な
客には伝えてある。 具体的には在庫確認が少々遅れますといった具合。
しかし、こんな時に始末が悪いのが寧ろ身内だったりする。
明羅さんから連絡。ネットに繋がらないと言われる。
彼女は仕方ない部分が多い。多くの場合阿礼乙女の家につきっきりで
阿礼乙女が体調を崩したなどで、ネットに繋げる暇すらない場合もある。
レスポンスが落ちているだけであることを話し、数回リトライさせて
どうにか繋がったらしい。
紅魔館にいる同僚から連絡。メンテナンスの説明をしていたのに
メイド長が理解してくれないとのこと。平謝りしておけと言わざるを得ない。
道理が通じない相手はとても困る。
ただ、彼女が道理が通じないときは大体決まっているので
二人で急いでアクセスしてどうにか在庫情報を確認する。
仕方がない。
魂魄が自称現人神に指摘されてメンテナンスに気づいたらしい。
もっとも魂魄はあまりシステムにアクセスしないので
それほど問題ではなかったようだ。
こういう時、サーバーメンテナンスと言う言葉が通る自称現人神は素晴らしいと思う。
なんとか一通りのフォローが終わってほっと一息ついたと思ったら
朝倉から連絡が来てそこで自分のポカに気づいてしまった。
次の日の早朝30分ほど停電のためシステムダウンするらしい。
しかもその件の根回しを殆どやっていなかった。
結局方々に謝りたおしたのだった。