□月 ●日  No1434 続混ぜるな危険


昨日変な映像を見てしまい変貌した応援妖怪「オレンジ」
元々、熱血要素溢れる部分があったがこの日の出来事で極端なまでのポジティブシンキングへと
変貌してしまった。 これには私も唖然とするしかない。


このポジティブシンキングが幻想郷の妖怪ひいては住民に奇妙な影響を与えている。
元々幻想郷の妖怪はある程度自分を保つためにシニカルな部分を持っているのだが
純粋なまでのポジティブシンキングが何かを感じさせるらしく、その効果には
最初にこの案件で私に話を振った鵺自身も半ば後悔している有様である。


この日におけるオレンジの目撃証言をまとめてみた。
まずは死神小町である。何時ものように昼寝をしていると、オレンジが空気を読まずに
彼女を応援しだした。 この大音量には小町も起きるしかない。
仕事を始めるまで応援されてしまったため、逃げるように死人を運び始めると
去っていったという。


プリズムリバー三姉妹の前に出現したオレンジ。
やっぱりハイテンションでポジティブシンキングまき散らしたようだ。
お陰で、よく分からないが元気が出たという。元々音楽畑だけにオレンジと
相性が良いに違いない。


鰻屋で会った仙人様はオレンジに諭されてしまったと言って逆に落ち込んでいた。
本当のことを伝えても「自分は修行が足りないからだ」の一点張りである。
仕方ないからオレンジの言うように「熱くなれ、諦めたら終わり」を連呼すると
本人も元気を取り戻してくれた。 いや取り戻しすぎだ。


結果的にアイデンティティが全ての妖怪にとってはスーパーポジティブシンキングは
とても有効であることはわかったが、それにしても暑苦しいのには変わりなく
一部妖怪が少し切れてあちこちで弾幕が放たれたことも書いておく。
大迷惑であることには変わりない。