■月 ●日 No5112 機嫌と言うリソース
風見女史と言えば幻想郷ではかなりやばい奴の筆頭である。
彼女は月面の戦争には直接参加しなかったというか、
直接は参加しなかったというのが正しいかもしれない。
そんな彼女だが幻想郷にやってきた理由を知る者は
意外と少ない。花の妖怪であるのだから顕界でも
十分ニーズがある。バブル経済だって作ることが出来てしまう。
だがそれでも彼女は幻想郷に絶対必要である。
彼女はたまに畑を花畑に変貌させることがある。
これ、実は連作障害対策である。
幻想郷では耕地が少ないため連作障害がとても発生しやすい。
このため、秋姉妹などが連作障害対策に招聘されている。
もちろんリン分を補給する方法を考えればよいのだが
幻想郷が成立したのは明治期である。そんなもんはない。
そこで白羽の矢が立ったの風見女史である。
連作障害対策はこの頃彼女によって経験則としてあったのだが
幻想郷での園芸試験により、それが有効だということになり、
顕界でも同様の研究による知見が集まった結果
連作障害対策の方法の一つとして花を用意することが広まっているのだ。
まあ結局化学肥料に頼るんだけどね。
彼女のリソースも無限ではないんで。