□月 ●日  No1518 小兎姫悪魔のゲームに挑むの巻


起床、朝から雨がちらつく日。今日は面倒な捜査の日なので朝から少々憂鬱。
たまには荒事がしたいなと思っていたら思わぬところでチャンスが巡ってきた。


今回の事件は、所謂行方不明事件。
普通の行方不明事件なら幻想郷を当たれば大体手がかりが見つかる筈なのに、
それが全くないので色々問題になっている。


死んでしまったというのなら、中有の路を張っていればいいので
普通に何処かに連れ去られてしまったのではないかとも思えるが
その場合は市中警察に任せればいい話。
私たちに話が回ってきたのだからそんな段階はとうに超えている訳。


行方不明になったという人のご子息と会ったのだけど、何かを隠しているようだったので
監視状態にして泳がせていたら、会った人の写真をアバターにして遊ぶゲームをプレイしている
ようだった。アバターを怪物に襲わせる悪趣味なゲーム。
その写真の人物の身元を洗ってみると、何とその人も同じように行方不明になっていた。
どぅやら当たりを引いたらしい。


理香子にその辺の話を聞くと所謂牢獄のカードと呼ばれるミニ幻想郷を作るシステムではないかとの事。
破壊可能だというので、どうすれば良いと尋ねたら封筒を一つ渡された。
いざとなったら開けろとのこと。


相手は子供なので、とりあえず真っ正面から切り込んでみた。
多分図星だったら、私を牢獄に連れて行くかも知れない。
と思ったら、自分の彼女になったら許すと言われて失笑してしまった。
相手は小学生の男の子。 もうちょっと経てば良い線行くと思うけど
その頃には私は結婚適齢期を逃しそうだ。


あとは私を牢獄に連れて行く時間を待つだけ。
その時間は思いの外早くやってきた。
牢獄の中ということは思いっきり暴れて良いのね。
牢獄に現れたゲームのキャラらしい怪物は出落ちのように1RKOされたわ。
私がただ逃げると思っていたのかしら、巨大な弾幕は散弾銃のように放たれて大きな的にクリーンヒットした。
他愛もない。


怪物をやっつけても次の怪物がやってくるのは見えているのでさっさと封筒を開けると
入っていたのは何故か油揚げだった。 何をしたいのかは取りあえず検討つく。
数分後やってきたのは八雲藍だった。牢獄をこじ開けて脱出、あとはハードウェアを破壊するだけになった。
結局ハードはマルハチに接収されて香霖堂送りになったけどね。
あの馬鹿は式神だって言っていたけど、香霖堂にあるのはそういう危ない物ばかりだから
気をつけないといけないよね。


というわけで少し暴れてストレス解消できたし今日は良い日でした。
まる。