□月 ●日  No1600 産廃処理場じゃねえぞ


幻想郷に物資を運ぶ企業八雲商事。
そこでは色々な物品のレビューも行われている。
不況のせいなのかどうかは別として、どんな状態でもバッタ物と言われる
倒産流れ商品など色々なものを幻想郷に送れないかとする物がある。


売り込みの人に聞いてみる。
この商品は誰をターゲットに売り込む予定の物ですか?
その人は言う。「わかりません」「はあ?」
本当にそういう人がいて困る。


彼らは私たちが妖怪相手の商売をやっているとは考えていない。
ターゲットを聞いて、彼らなら使えるだろうなと確認してから幻想郷に持って行かないと
幻想郷のゴミが増えるという案配だ。


ではどんなものが流れてくるのか。
全く吸い込まない掃除機。 バッテリー駆動だから便利だと言うが
幻想郷でどうやって充電するか全く考慮されていないため没。


謎の巨大電子レンジ。 暖め専用だから幻想入りできてもいいのかと
思いきや、200Vの業務用なので幻想入り不可能。
いくらこちらが表向き商社と言っても怪しい物が揃いすぎである。


もっともボスに言わせれば怪しい物だからこそ幻想入りしやすいという意味であるが
こういうものは簡単に故障もするので始末が悪い。
しかも修理するにもメーカーがこの世にないケースが殆どである。
幻想郷に行けば廃盤部品があるのかというとそうでもなく、良くて河童達の
研究材料になるのがオチだ。


まあ、幻想郷に似合わないハイテク謎タブレットコンピューターの売り込みには参った。
何故幻想郷にと思ったら、全く動作しない代物だった。一応電源は付くがちょっと何かすると
すぐにフリーズする。 
いや幻想郷はゴミを持って行くところじゃないのだが。