□月 ●日  No1624 甘い言葉に注意


顕界で魔法使いになりませんかという声かけ事例が出ていることが問題となっている。
願いを叶えると甘い言葉で騙すのだが、この辺の子供はそんなことで騙されないと知って
色々思うところがある。
これは警察からの情報だが、彼らはこの意味をきちんと理解していないことは容易に想像できる。


近年、情報氾濫や魔法に対する正しい知識の拡散により魔法使いになるリスクも
少しづつだが知られてきた。だが、それでは困る生き物も居るようでそいつらは幻想郷行きを拒み
最近では海外に活動の場所を移し、情報弱者たちを魔法使いに仕立て上げ半ば生贄のように扱う。
特に中途半端に近代化しているところが狙われるケースが増えているらしい。
彼らは識字率が上がっており、魔法に関する契約を行うことができるがその意味まできちんと
理解できていない。 騙すにはうってつけの人間というわけだ。


魔法を使うことは色々な意味で代償を支払わなければならない。
うちの会社にいればその点のリスクマネージメントも一緒に学ぶことができるし、
正しい魔法使いも反面教師もいるからその点は不自由しない。


魔法使いとしては最前線にいる朝倉は私が魔法使いになることには反対している。
彼女ならではの考えなのか、それは判らないが事故などをよく見ていることを考えれば
今は無理に魔法を使う必要なんてないというのが実情なのだろう。
自分自身能力が欲しいかと尋ねられたこと多数だが、私はあくまで人間でいたいのでその辺は遠慮している。


最近はネットで魔術に関する中途半端な知識が広がっており、事故の原因となると言うことで
顕界の魔術師研究団体なども警告を発しているらしい。
情報氾濫と魔術問題は切っても切れない関係と言えるだろう。


朝倉に魔法を使いたくない理由を尋ねられたから、コスプレしたくないからだと答えたら
ピコぽんハンマーで殴られたことは良い思い出である。