□月 ●日  No1625 社内の風景バレンタイン編


北白河や朝倉達が今年珍しく皆に食べて貰うためと称してお菓子作りを始めている。
そこで捨ててあったチョコレートの袋に目がいった。
賞味期限が切れていた。いや、チョコは腐敗する要素はないし溶かしてやり直せば
問題ないこともわかる。 誰が見てもバレンタイン翌日に買ってきているのは明白すぎて
色々な意味でコメント不能に陥った。


今年も明羅女史がどれだけ凄いチョコを作るかに焦点が集まっている。
北白河たちのお菓子作りも対抗意識であることは間違いないが、これを貰った男は
ホワイトデーであげないといけないものを想像して頭が真っ白になるらしい。
それだけ心がこもっているというより最早 呪怨に近いなにかを感じてならない。


最近は、みなでお金を持ち寄って机の上に義理チョコを配布する人が増えているらしい。
貰えるだけマシというものなので、よしとするしかない。
個人的には特定の人から貰えれば良いのだろうけど、ふとうちの会社の面子が
頭に浮かんで、色々な意味で消えたのはご愛敬だ。


なお幻想郷住民からその手の物を貰うのは絶望的である。
そもそもチョコを用意するのはこちらの役目であり、さらに根本的に
バレンタインはそもそも男性が女性にプレゼントするのが目的であったのを
逆にしたという経歴があるのである。
そんなことをしたら確実になにか寄こせと集られるのがオチだ。
この頃自称現人神もこそれに気づいており、さらに集りがふえるのではないかと
戦々恐々しているのだ。


というわけで14日に幻想郷に行く人をじゃんけんで決めているが
みんな必死すぎて恐ろしい。
仕方ないとはいえもうちょっと何とかならぬのかと思いつつ
結局負けたので色々諦めることに決定した。