□月 ●日  No1651 原料価格高いですし


株式会社八雲商事とは幻想郷に物資を運び、そのシステムを維持する会社である。
博麗大結界の一部であり、計画的な神隠しを実現する。
が、これは予算の範囲内である。
何処かのアホどもが予算を浪費するとしわ寄せがくるのである。


今月も自称現人神の活躍により、予算超過の事態に陥った。
彼女が飛行中に衣服を破ってしまったため新調する事になったためである。
もちろん、不可抗力であるのだが彼女達が着ている服はコストが高く、想定外の費用に
皆で毒づきながらもどうやって事態を収拾するか悩む。


そこで一つのアイデアが浮上した。
幻想郷の隙間には廃棄物処理として隙間妖怪が設置した産廃置き場がある。
これらは空間の裂け目で放置されていたのだが、ここにある金属を顕界で売れば
そこそこ金になることが判明したのである。
何故か河童に処理させなかったこれらの資源ゴミは大方危険などの理由で放置されたものや
色々曰く付き過ぎて駄目になったものである。
しかしそんなことは顕界の人間には知ったことではないということになり
魔術を使ってパーツを分解しながら、鉄くずやら銅やらを回収することに。


案の定なんか出てきたが、我が社の脳筋連中がどつき回して事態を収拾。
河童が処理できないわけだが、同時にうちの会社の面子の非凡さに驚くやら呆れる。
たまたま暇していた月面のお二方にも訓練がてら手伝って貰ったのだが、それにしても作業的に
怪物達が処理されるのは色々アレだ。


結果的に鉄くず屋に輸送してお金にしたらそこそこのお金になって皆でおおおと叫んだ。
その一部を打ち上げ用の呑み会に、残りを予算充当に当てた。
今月は乗り切ったが、今後はこの手は使えないなあと思いつつ筆を置く。