□月 ●日  No1661 多々良小傘に直撃


多々良小傘といえば幻想郷では新参者の傘妖怪である。
標的をびっくりさせることに血道をあける彼女だが、一度こういう提案をしてみたいということで
実践してみる。


いくつかの映画やゲームのスクリーンショットを用意。 
こいつを彼女に見せて、この辺あたりのコスプレはいかがですか?と尋ねてみた。
すると思わぬ回答がやってきたので取り上げてみる。


一つ目の問題。最近は妖怪が出そうなシチュエーションを「フラグ」と呼称して相対化する
動きがあるらしい。 これのせいで、妖怪が出現しても満足に驚いてもらえないらしい。
次の問題として、どこかの映画などを参考にして外見を作ると元ねたを即指摘されてしまう
問題がある。酷いケースでは携帯電話で撮影されて、驚かされる前に晒されてしまうという
妖怪として致命的な事が起こる。


なぜこうなるのか? 実は妖怪が姿を変えるためには立体的に破綻していないことが前提になる。
妖怪が姿を変えるのだってそれなりにコストがかかる。立体的に破綻していると辻褄あわせに
コストがかかる。すると参考にするのはいきおい、映画やゲームになるそして元ネタがばれるのだ。


そうなると無理に外見を変えるのはあまり好ましくないという評判が広がり最近は
そんな有様なのだという。 


妖怪の中にはまず3DCGで外見を作成してから変身するというプロセスを経ている者もいるらしい。
ちなみに、二次元アニメは参考になるのかと尋ねると、なるにはなるが立体になったとたんに
チープになるらしい。 小傘いわくライティングが致命的に変わるからだとか。
カメラマンと同居している傘の同志からの情報だといわれていろいろコメントしがたくなる。


妖怪もいろいろ大変なんだなと思うと目頭が熱くなってくる話である。