一般的に顕界よりも幻想郷のほうがいろいろ不便であると思っている奥さん。
耳寄りな話ですよ。 というわけで、幻想郷のほうが便利な部分に掃除がある。
確かに幻想郷には掃除機はないので埃を取るにはやや不便だが、魔術による
シーケンス化という便利な仕組みがある。
たとえば、魔法である程度のものの保管場所にマーカーをつけたり
もっとハイレベルな場合は、自分で元のおき場所に戻る仕組みをつけることも
可能だ。 なにかしらのショックで破損したものの自己修復機能をつけることも
できる。この場合改装工事時は面倒なことになるので一度魔術を解除するための
トリガーも同時に生成することになる。
この仕組みを利用しているのが紅魔館にある図書館である。
一応デーモン族の史書が管理しているがあれだけの蔵書を管理するには
デジタル化が本来なら有効だ。 だが、それは幻想郷では難しい上に
タグをつけることで意味合いが変わってしまうものをあるため、魔術で
管理する仕組みになっている。
霧雨のご息女が本を盗んでいることが発覚するのも、仮に売られても
回収できるのはこの仕組みがあるからだ。
また古物商には紅魔館から流れたものかどうかを調べるための
カードが配布されている場合もある。 盗品販売を防ぐためのもので
通常買取の後に通報される仕組みだ。
顕界にも同じものをもっていきたいところだが、それはいろいろと問題がある
のははっきりしている。岡崎が持ち帰ろうとして結局破棄させられたことも
あったとか。 もっともあいつらの家はかなり整理されていると思うのだが
なぜ必要だと感じるのか理解に困る。
いずれにせよ幻想郷のほうが不便だと思うのはいろいろ間違いだと
いうことは理解されたい。 住めば都というが結構便利な部分もあるという
ことである。