□月 ●日  No3284 図書館


 幻想郷ではある種の愚民化政策を避けては通れません。
 幻想郷に入ってほしくないものに実は書籍があります。
 書籍は下手に入ると幻想郷の住民を守る手立てがなくなります。
 紅魔館は最後の防波堤ですが顕界にも一応の手立てが
 隠されています。


 それが国会図書館です。
 国会図書館では書籍を片っ端から集める仕組みとなっています。
 これが幻想郷に使える書籍が入るのを防ぎます。
 重要なことは使える書籍だということ。


 これでカバー率は90%オーバーとなり
 幻想郷に入るのは同人誌といった地下ルート流通書籍ばかり
 となります。
 もちろんそれらもある程度はカバー可能になり
 いい感じです。


 これでも幻想郷に入った場合は紅魔館の出番です。
 あの蔵書の数は単純に魔術のためでなく
 いわゆるバーター取引みたいなものです。
 なにしろあそこには司書さんとなりうる錬度の高い
 妖精がいるんです。


 まあそんなわけでいわゆる知識ファイヤーウォールと言われる仕掛けでした。