□月 ●日  No2686 寸法体系ともうしますとね


 幻想郷の寸法体系という話をしますと、厳密な寸法体系みたいなもんがあると錯覚されますが
 河童たちが利用している寸法系以外は驚くほどアバウトだったりしておりまして
 たとえば6尺1820ミリを幻想郷に解釈すると、両手を広げた数字がだいたい1700ミリってことになりますので
 そこに柱をおっ立てて1820ミリを取るなんてことをやってるって話を聞きます。

 
 そういうルールなので一応幻想郷は京間と言われる寸法体系となりまして、顕界で主に採用される
 江戸間よりは若干広くなる傾向があります。本来関東間であるはずの幻想郷ですが、
 畳のい草が亜熱帯地方向けで全く育たない環境のため、畳を徹底的にコストダウンしないとならないことになりまして
 サイズを固定するってことをやっているのです。こうすると結果的に畳の使用を減らすことができるわけです。


 ここで重要なポイントですが、幻想郷で度量衡なんて期待するだけ野暮です。
 もちろん年貢とりたてのために測量技師っていうのは昔から居たのでそれなりの測量技術は
 ありますが、それ以外は体の一部分で計測するものでありまして、その点においては
 実のところヤード・ポンド法だろうが尺貫法だろうがあまり基本ルールが変わってません。
 といいますか、このへんの寸法の違いは単に体格の差から生まれているだけにすぎないというしかありません。


 基本的な寸法の決め方というのは実のところ紅魔館だろうが幻想郷だろうがあまり変わらないということです。
 だから幻想郷に移築してもギャップが少なくて住んでいるわけです。加算寸法さえわかれば
 基本的に幻想郷の建造物と構造周りは変わらないのです。
 このことに気づくことで、思ったよりも楽に幻想郷の寸法体系に気づくことができるでしょう。