□月 ●日  No2709 技術制約


 幻想世界と言いましてもその実態は所謂正気の世界でありまして、
 薬物周りとかで得た幻想なら顕界でどうぞって感じなんですね。
 実際そういう幻想で出来たテクノロジが世界に広がっていますから実は限りなく幻想郷と
 相性が悪いという不思議。


 実際に幻想郷は徹底的にロジカルな世界とも言えるため、
 下手にロジカルな部分を潰すとあっという間に暴走、術者死亡という
 展開にしかなりません。
 本当不便といいますが、魔法は制御が重要でありますから制御まわりに
 リスクが生じるものをつけるとアウトなんです。


 ロジックには予算というものがありまして、ロジック予算の幅内でしか
 魔術を使用することができません。薬物を使うとロジック予算を無視した
 コードを入れることになります。するとメモリリークのような現象が起きて
 もちろんとんでも無い威力をたたき出すことができますが、
 通常はバックファイアを制御する部分が毀損されて自分が死にます。


 最近では、バックファイアを防御する部分と ロジック部分を切り離すために
 ブランク部分を作って、多少のメモリリークを防ぐという割とアレな
 実装をしているわけですが、どちらにせよ、魔術は計画的に行うってのが
 幻想世界では重要なのです。
 この辺の事情が所謂弾幕ごっこと呼ばれる所以になっているわけでありまして
 技術的制約ゆえってのがあるのですね。