□月 ●日  No1674 博麗神社清掃の裏側


博麗の巫女がいない神社。
自称現人神に呼ばれたと思ったら博麗神社をきれいに掃除したいって言われた。
うちは掃除業者じゃねえよ。


現実問題として自称現人神すなわち顕界に住んでいる人の基準で語れば
博麗神社は確かに汚れている。掃除が足りないというのもあるが、そもそも掃除が難しい部分もある。
とはいえ一度倒壊したはずの博麗神社。修繕した以上は基本的にはそこまで汚れていないはずだ。
と思ったら現実はそうでもなかった。


鬼娘から言われた驚愕の事実。材料で使えそうな奴はそのまま使ったという。
幻想郷基準では当然の発言。顕界基準なら既存の家屋は産廃に直行だろうが
使えるものはそのまま利用してホールダウン金物や、柱固定金物、筋交いを利用して補強したというのが
真相のようだ。


屋根はあのとき小屋組を完全に残した状態で倒壊したので、鬼娘は力にものをいわせて屋根を
持ち上げてしまい、間に柱を入れるという豪快な手法を用いたとのこと。
妖怪しかしかできない手段である。


建物が建ってしまえばあとは崩壊したものの復旧だが、柱も半分以上が利用できたらしい。
ほぞ抜きの建物が縦揺れで抜けてしまったため倒壊に至ったので半分くらいの柱が再利用できたわけだ。
そんなわけで、天井の埃はそのまま放置されて博麗神社は再建されてしまった。
基礎部分は免震処理がなされるようになったが屋根部分は金物処理だけで止めてしまったのだ。


ここで話がもどる。 どう考えても我々がやるより自称現人神ホバリング飛行しながら
掃除をした方が効率はよいと思うがそれではきれいにならないと言われた。
そこで八雲商事の掃除業者を利用したのだが、専門だけに我々がまねできない掃除方法や
薬品を使ってくる。 なるほど自称現人神がいうのも理解できなくない。


結果として自分でできる部分は自分でやって掃除困難な部分だけ専門業者にやってもらい
結果的にとてもきれいになった次第。
外注するというのも一つの手なんだなと思った日であった。
やっぱり彼らはすごい。