□月 ●日  No1676 妖怪ハントと祟りの執行者


顕界で妖怪なら人狩りをしていいとか言っている困った人がいるという話を聞く。
もちろん被弾した妖怪は何も処理をされていない物理弾丸なので容易に傷が癒えるが
それをわかっているかのように行動しているのがいやらしい。


妖怪たちには幻想郷で用いられる身代わり呪符を渡して対応している。
本来なら傷害罪でも適用されてしかるべきなのだが、医者にかかれないし
第一すぐに治るということもあって、被害報告だけは増えるという碌でもない
状況である。


あまりに腹が立ったので霊能局に軽くチクったら、櫻崎が恐ろしいことを言い出した。
そのそも霊能局は「祟り」の執行者だったというのである。
厄神様の呪いだということで、暗殺が行われたというのもあるとかと言い出した。
まあ、コミュニティのリンチが天狗や狐とセットで語られることを考えれば
妖怪としては良い迷惑だがさもありなんと言ったところか。


こういう相手に対しては、近代武装した訓練された妖怪が出張るべきだそうである。
冴月の姿が目に浮かんだが、あれはほとんど少女の姿をした傭兵のたぐいである。
櫻崎に言わせれば、彼らは圧倒的に有利な状態で一方的に弱者を狩るのが楽しいと
いうことである。 だから圧倒的に不利な状況に陥れて報復すれば良いという。


まあ、その後妖怪ハントの報告がなくなったが、近くを無人戦闘機が飛んだり
銃声が聞こえたとかいろいろな話を聞くと派手にやったんだろうなと思う。
自業自得とはいえ、絶対驚かせて楽しんでいるんだろうなと思うと、
なんだかなあと思ってしまう。