□月 ●日  No1721 過干渉がないだけでも楽


顕界にあって幻想郷に見あたらないものといえばモンスターペアレンツだ。
驚くほど見あたらない。いやもしかすればそういう人間もいるかもしれないが
理由はとても単純である。


そもそも幻想郷の住民は子だくさんである。家族も多いし子供の世話は兄弟で
やるものだし、介護も家族間で十分行うことができる。
当然ご臨終の地は病院ではなく、自宅であり亡くなってから医者がやってきて
「ご臨終です。」と言われて自宅でお通夜をやりお葬式をやる。


家族が多ければ当然のごとく子育ては一人の責任ではなく、負荷分散されている
中では極端な干渉も起こりにくい。
それがおそらくモンスターペアレンツが発生しにくい原因と思われる。



今日、教育の現場で上白沢に食ってかかる親の姿を発見。
どういうトラブルかどうかは知らないが、ここで真相を見ることができた。
そもそも教育者が、その親を子供の頃から見ていて性格を熟知している上、
妖怪たちには切り札があったのだ。


黒歴史の掘り起こしというものを。


それはおおむね、こんな形で語られる。
「おまえも○歳のときにはやっただろうが。」
これを言われるとだいたいの親はぐうの音も出ない。


なるほど、教育の世界で年の功というものはとても有効なものだと
知る良い機会であった。