□月 ●日  No1733 安いからともいう


幻想郷にも一応だが色々とインフラが用意されている。
電話線もアナログだが一部世帯には引いてあるし、水道も一部世帯に存在する。
水に関するインフラは大半は井戸水だ。除菌機と浄水器、除鉄槽が幻想郷に
満足に入ってないのが色々問題である。


そこで飲料水に関してはかなり多くの規制や制限を設けている。
直接、妖精たちに水質を尋ねるのはもちろんのこと一度研究機関に水質調査も依頼する。
ここでのポイントは水質調査は我が国ではなく米帝を基準に行うことである。
想像しがたいと思うが、水が潤沢にある我が国と比較して水不足に喘ぐ米帝の方が
水に関する規制はかなり厳しいのだ。


これは蛇口に関しても同様である。実は幻想郷に流れる水道用品の大半が欧米製である。
また工場で作られる蛇口関連も欧米の水道用品メーカーのライセンスを取って行われる。
何故か? 


根本的に部品維持期間が長いからである。また霧雨のご息女でも簡単にメンテナンスが
可能だからでもある。工具さえあれば漏れた水を直すのもとても容易に作られているのが
欧米産の特徴だからだ。そのかわり部品の耐久性は低めである。
簡単に交換できれば部品の耐久性が多少低くても問題ないという考え方である。


てなわけで、幻想郷には水道用品の部品も結構な数が届く。
製造されたのが15年前なんて部品もざらだが要は使えればいいのだ。
幻想郷の水道用品というのはとても合理的に作られているのである。