□月 ●日  No1807 し○むら妖夢


幻想郷に物資を運ぶ企業八雲商事。
とは言っても無限に物資を運べるわけではない。そんなことができたらもっと顕界は豊かになっている。
あくまでリソースを分けてもらっている以上、最低限のコストでとどめる必要がある。


そのため常に商品の代用品を探すことが求められる。ポイントは必要十分なこと。
自称現人神のように具体的商品名を指定してくると色々きついものがあるが
最近は代用品でもこれでもいいかもと言ってもらえるようになったので何とかなってきている。


今回コスト削減の要請があったのが白玉楼のお庭番の衣服である。
こいつのコストが極端にかかっている。実は某学校の制服でありおまけに廃番になっているため
専用にあつらえている状態なのだ。従ってコストがかかって仕方ない。


しかも妖怪の服装は消耗が激しい。 魔術で補修ならびに着せ替えができるのならまだいいが
そんな器用なまねが出来る妖怪や魔法使いの数は限られている。
博麗の巫女などはコスト度外視できるがそれでもコストダウン圧力が強い。彼女の服は開発部によって
徐々にリビジョンされている。
交友関係で霧雨のご息女がいるので助かっている部分はある。


話を戻す。代用品と成る服装はただそっくりなだけではなく、ある程度外見的にかわいい物が
求められる。かわいいは正義とはよくいったものだがこれでもいいかもで流せれば大勝利だ。
白玉楼のお庭番は駄目だったときのペナルティが半端ないが。


そこに北白河がもってきた近所の安売り系ショップで発掘したという衣服である。
珍しく朝倉が「あら、かわいい」と言うのでこれはと思い、1着確保する。
こいつを誰が持って行くんだと思っていたら、結局くじで決めることに。


自分に当たった。グッバイこの世。


さて、評価のほどだが、しばらく服を凝視したあと、ちょっと待ってと言われて
着替えてもらったらあり得ないほど似合っていた。 これが近所の安物ショップで買った物だと言うのか。
好感触過ぎる。私助かった。
早速、10着が注文されて大急ぎで運ばれることに。実際には廃番対策で50着頼んで
一部分解することに。


彼女は当分この服装を着ることになるがコスト面ではなんと1/10である。 すばらしい。