□月 ●日  No1837 あなたに必要なものは塗装技術です。


今月は冠婚葬祭が重なって酷い金欠になっている。
私の友人がまた子供をこしらえたから、またお祝いを贈らないといけないのだ。
朝倉が「ならば私と人口を増やさないか」とアホなことを言っているがガン無視させていただく。
Bランチすらお金が惜しいので、丼に袋麺を入れて特売の卵を一個落とすやり方で飯代を浮かす。


女性週刊誌を見ている北白河、その中身を覗く朝倉。一応そういうものにも興味があるらしい。
ラーメンが出来たので食べる。これで一週間耐える予定。
ここで北白河の一言。朝倉さんも整形すればもてるのでは? まあ、基本整った顔立ちの朝倉の場合は
整形よりも酷い化粧をどうにかすべきだと思うのだが。


すると朝倉、整形かあ、顔を変えるなら優しい顔がいいなと言う。
思わずすすっていたラーメンを吹き出した。床に散乱する前にギリギリとどまった。
いや、優しい顔は性格改善しないと駄目だから。きつい表情を繰り返せば表情筋も
それに合わせたものになるから。


私にどうやったら旨く整形できるのか?知っているところはないかと尋ねられたから
薬屋を紹介したが、どうも彼女は昔からファッションセンスにチャレンジされたような奴だから
やめにしたいと言う。まあ、ファッションセンスや化粧センスなら姫様のほうが数倍上であることは
認める部分ではあるが多分問題はそこではない。


魔術で顔を変えられないのかと尋ねると、この手の魔術は結局外科手術の類であって
結局、顕界の外科手術をトレースしたようなものになるらしい。
色々と面倒なようだ。コスプレは簡単にできるのに。


そこに明羅女史がやってきた。整形特集を一瞥。
朝倉にこんなものに頼らないであなたは今のままで充分綺麗だわと言う。
朝倉、妙に納得する。問題は化粧だということをよく分かっているのだろう。
いまのありのままの自分を好きになる人を探せばいいのよという明羅女史。
それが出来たら苦労がないんだろうがと無言で突っ込む。


まあ、その後マミゾーとかいう糞狸に姿を変える魔術を教えてもらいに行ったらしいが
無碍に断れたらしい。 南無ー。