□月 ●日  No1866 そしてマミゾウ


法界を仙界に改装完了。何かがおかしい気がするが、生活しやすいし
環境はいいので、結果オーライである。
それにしても法界の便が良すぎる。ちょっと足を伸ばせば魔界に行けるし
なるほどこのまま仙界にしてもいいやという感じ。 どうせ連中は気づくまい。


建造物はハイスピードで建築中。外観だけは綺麗だが中身は安普請
これでいいのかと思ってくるが、見た目は本当に綺麗でたぶんこれで誤魔化せそうな
気がする。放置された箱に某電機メーカーのロゴがあるのだが見なかったことにする。
今回特に予算が無い。予算が潤沢にある命蓮寺とは大違い。
これだから親方日の丸があるなしの差は大きい。


流石に、博麗の巫女たちを招待すると言い出したときは頭を抱えた。
たぶん自称現人神にはばれるだろう。多分設備廻りは自称現人神よりお金が掛かっていない。
それでも彼女たちにとっては上等な代物だったりする。
それだけ幻想郷も便利になっているということである。


建築物の費用だが「マミゾウ」とかいう狸の金貸しからお金を融資して貰った。
彼女から融資を受けた理由は、彼女だけが顕界基準で金を貸してくれたからである。
鵺の依頼で着たはずではなかったのかと思ったが、彼女はどうも最初からお金を
貸すことが目的でここにやってきたようだ。


狸の金貸しに言わせれば、お金とはすなわち呪いとして作用するのだという。
お金のつながりというのは相手を容易に破滅させることができる。
お金がなければ生活も出来ないし、衣食住はすべてお金があってこそである。
だからこそあの三人組にお金を貸すのはとても重要なことだという。
仮に返済されたとしてもお金を貸したという事実は残る。それは妖怪と縁を持ったことになる
というわけだ。


ついでといったらついでなのだが、博麗の巫女と手合わせもしてきたらしい。
実力を測るためとのことで、その実力は目にかなったそうだが、これで
相手の戦力もおおかた推測できるという。
どうやら博麗の巫女はダシに使われたようだ。ちなみに博麗の巫女は後に、狸から送られた
礼金に目を輝かせていた。