□月 ●日  No1883 語学の問題


毎度の事ながら上白沢先生には色々迷惑を掛けておりまして。
大変なことは3馬鹿の対応である。幾つかの問題のうち特に厄介なのは言葉の問題で、
一部の言葉については意味が変わっていたり通じない場合が多々存在している。


今のところなんとか話ができるのが阿礼乙女なのだが、昔の記憶を無理矢理引き出しており
本当に大丈夫なのかと思う次第。確かに転世時の記憶は残るのだろうが、この能力自体
飛鳥時代までは完全サポートしていないのである。


前回、なんとか博麗の巫女と話が出来るレベルにできたのは綿月姉妹のお陰である。
付け焼き刃だが、言葉の幾つかを学ばせることができたのは幸運だった。
ちなみに聖徳王については、寝ている間も悩みを聞いているうちに語学変遷を
ある程度理解していたのでそこまで大きな問題にはなっていないようである。


ともあれ、3馬鹿の言葉を上白沢の塾に通う悪童や妖怪たちに伝染してしまっているのが
大問題である。 この前も上白沢のところに子供が変な言葉を話すようになったと苦情が
舞い込むようになった。何も知らない人からは何かの呪術じゃないかと思われる始末だ。


仕方がないから、3馬鹿には極力現代語を使って貰うようにする。
まるで、違う世界にいるかのようだという三人組よ。 間違ってない。
ここは違う世界なんだ。いや、ここで音を上げられると顕界なんか行ったら
もっと越を抜かす羽目になる。


見かねた綿月依姫が面倒だから翻訳機を仕込んだらどうかと提案していたが
翻訳機の故障の可能性や文化は語学と必ずセットになることから
なんとかして3馬鹿には幻想郷の言葉を覚えていただかないとならない。


本当に面倒で違う意味で金が掛かる。 まだ自称現人神の方が幾分どころかずっとマシだった。
少なくても彼女は幻想郷に行く前からあっちの語学の勉強をしていたし。
確かに頭のねじは吹っ飛んでるが、本当に頭が良かったし。