□月 ●日  No1893 まずは金銭感覚の構築を


算術 実のところこいつを3馬鹿達に教えるのが大変で困る。
氷妖精達と一緒に算数の授業をさせているのだが算盤の使い方で四苦八苦している。
電卓を使わせればいいのではという意見もあるが、数字に関する感覚がないと色々困るので
今必死に教えている状態である。


まずゼロの概念が必要である。さらに負の数という概念も必要だ。
負の数については氷妖精でさえ一応の理解がある。
さらに気温や、湿度の概念などの各種寸法単位体系なども大急ぎでおしえている。
な ぜ か命蓮寺の連中が教えているのは本当に何とも言えない気持ちとなる。


ここでようやく3馬鹿たちが借りた借金が判明してみんなで頭が痛くなる。
法定金利ギリギリに設定された超高利である。
しかも返済期間は数百年と設定されているという有様だった。


根本問題として法界には主要産業がない。法界は極めて過ごしやすいが蓄財には向かない。
命蓮寺が貧乏だったのも、そのせいである。
その法界が3馬鹿達に仙界という名前で渡された。
紅魔館みたいに周辺住民から慕われて何か貰っているわけでもないため、極めて厳しい事態と
なっているのだ。


マミゾウとかいう糞狸ともすぐにその事実に気づいた。
だからこその借金漬けなのである。もちろん聖徳王の能力も買った上できちんと返せると
踏んでいる。 なんとも恐ろしい妖怪である。


そろそろ連中にはアルバイトをさせる予定。
現状でもお金の概念が吹っ飛んでるので、出費を減らす意味で絶対必要だ。
どうやったら出費が減るのか とにかくじり貧脱出までの道は遠い。