□月 ●日  No1912 食料自給率問題


12月 所謂年末進行で果てしないデスマーチが繰り広げられる時期である。
昨年の命蓮寺の連中は本当に手の掛からない連中だったのに対し、3馬鹿達に至っては
手が掛かって掛かって仕方ない状態となっている。もういい加減にしろと言いたい。


ストレス解消のために古代の食べ物を再現して食べさせてみたり、医療スタッフの皆さんには
頭が下がる。仙人だからそう簡単に死なないのだが、抵抗力のなさが著しい上に、薬に対しても
抵抗力がないときている。博麗の巫女以上に薬の量に気を配らないとならない。
が、今回はそんな話題ではない。


顕界で手に入りにくいもののリストアップが出る。今年は天候に祟られたためか
色々な銘柄が供給困難になっていた。幻想郷にサプライチェーンは確かに存在する。
もちろん、今年は秋姉妹による作物の積み増しなどが行われており普段よりも食料備蓄は
多めに設定されている。


疲労などは寝るなり休めばいくらでも回復は可能だ。
しかしながら空腹 飢えはどうにもこうにもならない。 空腹の力は強固な大結界を容易に
破壊してしまう。食べ物がなければ外に出るしかないからだ。


食料供給状態は常にこちらでモニタリングされている。
この辺は電子化の恩恵を強く受けており、こいつのために昔は大型のコンピューターも
配備されていたくらいだ。今ではその巨大コンピューターの残骸が休憩室の椅子となって
鎮座している。


紅魔館が我々に全面協力して以降は食糧自給率はかなり向上している。夢幻館→紅魔館の
農業試験から実栽培までの流れがほぼ確立したからだ。
よく、学のない連中が遺伝子組み換えは悪魔の技術だとか変なことを言うが、幻想郷でも
品種改良から遺伝子組み換えなんでもござれである。違うのは連中が妖怪なので
どういう方法か分からないが作物と意思疎通をしてより効率的に品種改良をしているところである。
そのため、品種改良の分野では顕界に引けをとることはないと言われる。


ちなみに勘違いされては困るが、我々は幻想郷に物資を提供するが配給するわけではないのだ。
あくまで市場に乗せるだけである。ごく一部の特例を除いては物資は買って貰うのである。
そこのところを間違っては困る。 こっちはきちんとお代はいただいているのである。