□月 ●日  No1915 ごく一部の人は喜びます


幻想郷には家電商品が数多く流入しているが。まともに使えるものはほとんどない。
その多くは外に放置されているため夜露でショートしているものが殆どなわけだが
どうもそれだけではないらしい。 多いのだパチモノが。


顕界でもおなじみの偽物品。当然幻想郷にも数多く入ってくる。
売られた瞬間に早くも幻想入りしているかのようで、酷いケースでは完全な
パッケージで見つかる場合も多い。


先日発見した携帯端末。使えるかなとおもって裏を見ていたらバッテリーが
膨れあがっていて利用できなかった。
無縁塚の住民の話を聞くとそういうものも珍しくないらしい。酷いケースでは
爆発するのだそうで、俺たち幽霊だから助かったなどとどうしようもないことを
口走る始末である。


無縁塚の幽霊達も使って遊んでいるようだが、すぐに電池が切れるし性能は
酷いものだという。 充電できないので無縁塚では一通り遊んでネタにしたあと
廃棄されるなんて事も起こる。
充電できないのは無縁塚に電源がないのではなく粗悪品のため充電できないからだ。
笑い事のようだが、実際そうだ。


たぶん、電力事情が一番良いところの一つが無縁塚である。ここでゆっくりする
ついでに携帯端末の充電をするのがセオリーである。 
危険度最大とはよくいったものだが、妖怪の視点からすると確かにここは文明的に
色々危険だ。


最近は拾ったものがよく爆発すると言っていた。なので拾った後もよく調べてからで
ないと使えないのが悩みの種らしい。バッテリーがふくれているのが危ないことを
教えたらとても感謝された。


こんなところから物を拾っていれば動かないのは当たり前だ。と、某ガラクタ屋を
見るにつけそう思うのである。