□月 ●日  No1916 なぞの通り魔事件


山彦妖怪が何者かの襲撃を受けて倒れているという通報を受けて一路命蓮寺へ。
手練れの筈の一輪嬢までやられて相当やばい相手であると確信するも
とりあえず命に別状はないといったところ。幻想郷で治療しなかったら後遺症が怖いレベル
なので洒落にはなっていない。
薬屋から相当の割増料金を取られたがそれはそれだ。


手練れたる一輪嬢でさえ後ろから襲撃されたとあって、気づかなかったのかと尋ねると
殺気の類などはまったく感じられなかったとのこと。雲山の観測範囲も超えているので
妖怪自体が不可視可出来る可能性が高い。つまりとてつもなく厄介だということだ。


もっともこちらには、所謂妖怪の遭遇警報機って奴が存在する。
GPSと天狗の風聞 大質量移動時に発生する残骸などの各種センサーを利用して
妖怪の出現を察知する。


しかし、姿を隠せる妖怪となると大体特定も容易である。当時いる大物の妖怪をリストアップして
それぞれのアリバイを追跡すると割と簡単に犯人を割り出すことが可能だ。
最初はデストロイヤー連中のせいかなと思っていたが、仮にデストロイヤー連中のせいなら
すぐに噂になるし、自分の端末にも警報として表示される。


その結果二人の容疑者が浮かび上がった。 一人は鬼娘、一人は糞狸だ。
こいつらだけの当時のアリバイがなかった。しかも糞狸は現在行方をくらませているようだ。
かなり怪しい。


とりあえず糞狸を探すため天狗のネットワークを借りることに決定。
借りてから数秒ほどで居所が判明。なんと博麗神社。しかも被害者二人を引き連れていた。
糞狸が容疑者から外された。


鬼娘の居場所は今現在捜索中。もっとも移動ルートはわかる。後ろからどつかれた
被害を点に表せばよい。その移動ルートが博麗神社を向いた地点で捜査は打ち切りになった。