□月 ●日  No1932 チャンバラごっこ


ヴァンパイアの主人から素敵な昔話。 弾幕ごっこに何故すぐに対応できたのかの話を聞いて
卒倒したのでちょっとここで取り上げてみる。
それは中世の傭兵のお話である。


傭兵たちは色々と戦地に赴き戦いを行うのだが、傭兵は傭兵同士でコミュニケーションを作っており
いざ戦ってみたら顔なじみなんてことは良くある話だそうで。
そこでそういう奴同士はどうするのかというと戦っている振りをして場を盛り上げるのだそうだ。


本来ちゃんとした戦闘行為なら攻撃は一撃必殺で行われるべきと言うのがヴァンパイアの主人の話。
頭脳という点ではノーレッジ女史の方が分かっているようで、実のところ軍師としてのレベルは
ヴァンパイアの主人の方が上のようだ。


傭兵達の戦っている振りは たとえば火花とか噴煙を上げると言った戦っている振りを演出する技術。
すなわち演舞へと繋がっている。演舞を見て戦闘シーンをくみ上げているチャンバラものとかを
見ると色々と失笑が漏れるのは本当の戦闘場面を見ている者の特権だという。


本気で戦わないといえば、やはり月面戦争の件もそうで、あちらの場合は肝心の相手がまともに
相手を殺める気がないと初動でわかってしまったのが大きいという。
剣で人を閉じ込める時も刃物はしっかり外を向いていたのを見逃していないのである。
この段階でこの民族は戦闘向きではないとわかったし、後は戦っている振りをすればよかったと言う。
丁度、あの傭兵達のようにである。


おわかりいただけただろうか。ヴァンパイアの主人達はそうした傭兵の動きを知っているからこそ
それと同様のルールを持ち込んだスペルカードルールを採用しようと決めたわけである。
酒の席の与太話としてはかなり面白い話だ。
デスマシン妹君がスペルカードを利用する理由がいまひとつわからないのはご愛敬である。
ただ単にまねしただけといえるかも知れない。