□月 ●日  No1947 代弁


幻想郷では常識に囚われてはいけないという言葉が有る。
私に言わせれば一方では合っているが一方では間違っている言葉であると思っている。


幻想郷というのは単に隔離された地域ならではの常識がある。
その価値観が顕界とかけ離れているまたは、少々ずれているかのどちらかである。
それも全てにおいて合理的理由が存在しており、よくよく考えるとその風習があることは
十分理解可能だ。


幻想郷の常識とは決して電波系の世界ではない。
霊能局にはそうした色々アレな方々の情報が勝手に集まってくる。
これは幻想郷と関係があるかという問い合わせである。
もちろん99%ほどは全く関係がない。


例示するとこうだ。


頭に何かを埋め込まれたという人 そんな技術があったらうちの端末くらい月面の技術で
とっくに体に埋め込んでいる。


霊が取り憑いているので除霊したいって人。 そんなに幽霊は暇じゃないし、あいつらはあいつらの
社会で本当に大変で、生きている人に構っている奴らはほんの一部。


特別な情報だから中に通してくれ。 仮に幻想郷の情報だとしてもそれはさして特別でもない。
エトセトラエトセトラ


だから敢えて言いたい。
幻想郷というのは電波の受け入れ場所ではない。
あくまで隔離された地域に過ぎず、忘れられた土地と銘打っているが
これはどちらかというと対外的アピールに過ぎず、妖怪達が自分たちが住みやすいように
そう述べているだけで、あくまで常識の範囲内で、かつ顕界とは違う常識の中で生きている。


各種問い合わせに目に隈を作って可哀想な櫻崎に代わってそう言わせて貰った。