□月 ●日  No1946 出会い系

幻想郷において極めて困難なのは自由恋愛である。
特に幻想郷においては世帯数が限られたり、集落規模の問題から家を守る考えがとても強い。
結婚というと概ねが見合い結婚中心である。
が、勿論例外もある。 妖怪達とか外の世界からやってきた者だ。


妖怪達は寿命の問題からどうしても自由恋愛にならざるを得ない。
それはすなわち一般の人間達とは結ばれないことを示している。
そのことこそが実のところ幻想郷のコミュニティを守っている仕組みと言えるだろう。


すなわち顕界は基本自由恋愛である。 
自由恋愛とは出会いが無ければ始まらないわけなのだが
だからといって妖怪達を妻にするのは論外だ。 自殺行為と言っていい。
あれこそ真に茨の道である。


つまり今日はこういうことだ。
岡崎がはじめてナンパされた。実のところ告白されたことだってあるのだが
あの当時は研究に没頭していてそれどころではなかった。
そんな彼女がナンパされたというので興味をもって詳細を聞いてみた。


ええ、携帯電話のゲーム内コミュの話でした。
顔写真を送ってくれたそうだけど、明羅女史が身も蓋もなく30点ってつけていた。
しかも年齢も岡崎よりも下の大学生、いや放逐された母校の生徒で。
しかも内容があきらかにダイレクトで引くレベルだったりする。


会った方がいいのかなという岡崎 それはないと止めに入ったのは明羅女史だったりする。
当然すぎる。
結局この件はお流れになったのだが、最近岡崎が幻想郷に行けばお見合いができるのではないかと
言い出しているので色々悩ましい部分である。
自分が名乗り出ろっていう意見もありますが、共依存状態の一人がもれなくおまけで
ついてくるのが分かっているのにどうしろというではありませんか。